最近の動画加工AI

動画加工AIを使いながらチマチマと古めのソースを高画質化しているのですが、思っていた以上にアップデートをしてくれるので使い方にも少しずつ変化があります。

アップデートにより音声コーデックが選択できるようになりました。AACとAC-3、そしてソースのままの音声をコピーするモードです。

映像系のアップデートとしては、AIモデルが複数追加されています。AIモデルとはどのような映像なのかを定義して最適な映像を決めるためのパターン設定と行ったところでしょうか。

動画加工AIにはバージョン1.0.1.8現在、映画、ホームビデオ、webビデオ、アニメーションV1、アニメーションV2、超高速、シャープ、ノイズ除去そして最新のリアルSR(ムービービデオ、CGビデオ)があります。

以前から利用しているのはアニメーションですが、前回のアップデートでV1とV2になりました。V1は以前から利用しているものと同じで線画の部分をはっきりと描くことができますが、それなりに時間がかかるモデルです。24分のDVDソースの動画を4K映像に拡大するのにGeForceRTX3070を利用して約7時間かかります。

追加されたv2では24分のDVDソースの動画を40分程度で4k映像にできますが、単純なアップスケーリングに近く、ジャギーが少ないというだけであまり画質が向上するとはいえません。

そしてバージョン1.0.1.8で追加されたリアルSRと言うもの。言葉からは想像できなかったので短いソースからテストしてみました。リアルSRには別項目でムービービデオとCGビデオの二つが選択できます。どちらを選んでも4kだと0.22fpsと言う遅さで、24分のビデオを変換するのに56時間ぐらいと言う壮絶な時間がかかるようなので、とりあえずフルHDでテストしてみました。

ムービービデオモードではガビガビでジャギーが出まくり、正直アニメの変換には全く向いていないようですが、CGビデオモードではこれまでの4kで変換したものよりも、線がシャープでくっきりした印象になりました。これまでのアニメーションモデルだと線画の部分は若干太めになっていたのでBlu-rayとも少し違う独特の映像ができあがったのですが、リアルSRを使うとDVDがソースとは思えないような映像になります。

特に4:3ではないワイド画面のDVDをソースにした場合、時々ソースの解像度が足りない感じが出ていたものが、見事に補完されていて綺麗に変換されていました。4kに変換したものよりも解像感が上がっているのでとりあえずフルHDの環境で視聴する分には十分だと思います。

そもそも今までは少し解像感が足りないので4kまで解像度を上げていたのですが、リアルSRではその必要はなさそう。

問題はアニメーションV1で4k解像度に引き上げるよりもさらに時間がかかること。そして、うっかりモードをムービービデオのまま変換を始めてしまうと、終わって映像を確認するまで気づかないことです。よく使う設定とか、前回の設定とかを記憶してはくれないので動画ごとに個別にすべての設定をしなければならないのは少し不便ですね。

非常におもしろくなってきたのですが、問題は変換のためのGPUが非常に高価になったためなかなか手に入れづらい状況が辛い。また、リアルSRで実用的なフレームレートが出るようになるには、あと三世代ぐらいGPUが新しくなる必要がありそうです。2年に一世代だとすると約6年ぐらい必要かな。

その前に半導体の世代交代が物理限界を迎えてしまいそうだけどね。

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